郵便局やゆうちょ銀行のATMで現金を出し入れする機会が多いならゆうちょ銀行、楽天カードの引落と楽天市場のSPUを生活口座にまとめたいなら楽天銀行が候補です。 どちらも通常の貯金・預金金利だけで決めるより、よく行くATM、他行振込の回数、給与受取とカード引落の流れまで含めて比べると選びやすくなります。

この記事は、楽天銀行の通常の個人口座と、ゆうちょ銀行の通常貯金を2026年10月14日時点の公式条件で比較します。期間限定キャンペーンや、投資商品・外貨・定期性商品は比較に含めません。口座を新しく作る前に、今ある口座で困っていることが本当に解決するかを確認します。

まずは普通預金金利・ATM・振込・連携を一覧で比べる

金利は税引前の表示です。ATM手数料は「どの銀行のATMか」だけでなく、ゆうちょATMなら設置場所と時間帯、楽天銀行なら無料回数の有無で変わります。スマートフォンでは、次の表を横にスクロールして確認できます。

比較項目楽天銀行ゆうちょ銀行
普通預金・通常貯金の金利通常は年0.40%。楽天カード引落で翌月は年0.42%、マネーブリッジ設定時は1,000万円以下の部分が年0.48%、1,000万円超の部分が年0.42%。この3つは最も高い金利を適用し、別途加算のボーナス金利は表の外通常貯金は年0.400%。2026年11月9日に年0.500%へ改定予定と公式案内あり
主なATMみずほ銀行、セブン銀行、イオン銀行、PatSat、ローソン銀行、イーネット、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、VIEW ALTTE郵便局・ゆうちょ銀行内のゆうちょATM、駅・商業施設・ファミリーマート等のゆうちょATM、提携金融機関ATM
カードレスATM楽天銀行アプリでセブン銀行・ローソン銀行ATMを利用可能。無料回数と手数料の条件はカード利用と共通取引時認証と本人確認を設定したゆうちょ通帳アプリで利用可能。ただし、ゆうちょATM以外では使えない
ATM無料条件ハッピープログラム登録と有効なキャッシュカードがあり、会員ステージに応じて月0・1・2・5・7回。預入対応ATMで1回3万円以上の入金は無料回数がなくても無料。出金には3万円以上無料の条件なし郵便局・ゆうちょ銀行内のゆうちょATMは稼働時間中の紙幣の預入・払戻しが無料(一部の設置・隣接ATMは例外)。駅・商業施設・ファミリーマート等のゆうちょATMは平日8:45~18:00、土曜9:00~14:00が無料
ATMの有料例無料回数がない場合、ATMにより1回220円または275円駅・商業施設・ファミリーマート等のゆうちょATMは無料時間外1回110円。イーネット・セブン銀行・ローソン銀行ATMは平日8:45~18:00と土曜9:00~14:00が220円、それ以外は330円
同行宛の送金楽天銀行宛は無料ゆうちょダイレクト・ゆうちょ通帳アプリのゆうちょ口座間送金は合計月5回まで無料、6回目以降100円
他行振込無料回数がなければ1回145円。会員ステージや給与・賞与・公的年金の受取で無料回数あり通常の他行振込は、ゆうちょダイレクト・ゆうちょ通帳アプリなら金額にかかわらず1回165円。ATMは5万円未満220円、5万円以上440円
給与受取受取実績により翌月の他行振込無料回数が3回。給与・賞与は対象期間に2回以上なら5回。公的年金はこの5回条件とは別給与受取口座として指定可能。この記事では給与受取だけで恒常的に増えるATM・他行振込の無料枠は加算しない
カード引落・楽天SPU楽天カードの利用代金が引落日に正常に引き落とされるなどの条件で楽天市場の対象購入額に+0.3倍。前月の給与等受取なども満たすと合計+0.5倍楽天カードの引落口座には設定できるが、楽天銀行を引落口座にするSPUの対象にはならない

表の出典(2026年10月14日確認):楽天銀行の預金金利/楽天銀行のATM手数料/楽天銀行の振込手数料/楽天銀行の給与・賞与受取/楽天銀行のSPU条件/ゆうちょ銀行の金利一覧/ゆうちょ銀行のATM利用料金/ゆうちょ銀行の手数料・料金一覧PDF/ゆうちょ銀行の送金料金/ゆうちょ銀行の給与受取/ゆうちょ通帳アプリの詳しい使い方。

普通預金金利は「標準」と「連携後」を分ける

2026年10月14日時点で、楽天銀行の普通預金の通常金利と、ゆうちょ銀行の通常貯金金利は、どちらも年0.40%です。ゆうちょ銀行は公式ページで、2026年11月9日に通常貯金を年0.500%へ改定すると予告しています。この記事の比較日は改定前なので、表では現行の年0.400%を基準にしました。ゆうちょ銀行の金利一覧で利用時点の金利を確認してください。

楽天銀行は、楽天カードの引落がある翌月は年0.42%、楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」を設定すると普通預金1,000万円以下の部分が年0.48%、1,000万円を超える部分が年0.42%です。この通常金利・楽天カード引落優遇・マネーブリッジは最も高いものが適用されます。一方、給与受取などを条件にした普通預金ボーナス金利は別途加算され、対象外支店などの条件があります。比較表では口座の基本部分をそろえるため、この加算分を含めていません。金利は変動するため、口座移動の前に公式条件を見直します。

金利差だけで給与口座や生活費を一度に移す必要はありません。例えば残高10万円なら、年0.10ポイントの金利差による税引前利息の差は単純計算で年100円です。実際の付利方法や税金を考慮すると受取額は異なります。ATMや振込で毎月手数料が発生する人は、金利差より先にそちらを計算した方が生活上の差をつかみやすくなります。

ATMは「郵便局の中か」「何時に使うか」で判断する

ゆうちょATMの現金利用と、アプリでの送金や引落管理を2つの流れで比べるイメージ
郵便局などで現金を使う流れと、アプリ中心で振込・引落を管理する流れを分けて考えます。AI生成のイメージ。実在の商品・施設・画面を示す写真ではありません。

ゆうちょ銀行の強みは、「全国のゆうちょATMならいつでも全部無料」という意味ではありません。郵便局・ゆうちょ銀行の店舗内にあるゆうちょATMでは、そのATMの稼働時間中、通常貯金・通常貯蓄貯金の紙幣の預入と払戻しが無料です。一部の設置・隣接ATMや硬貨を伴う取引は例外があるため、画面表示と設置場所の案内を確認します。

駅、ショッピングセンター、ファミリーマート等に設置されたゆうちょATMは、平日8:45~18:00と土曜日9:00~14:00が無料で、それ以外は1回110円です。イーネット・セブン銀行・ローソン銀行の3社は、同じ時間帯でも1回220円、それ以外は330円です。その他の提携金融機関ATMは料金体系が異なります。近所にATMがあっても、郵便局内のゆうちょATMなのか、コンビニの提携ATMなのかで料金が変わります。ATMご利用時間・料金で場所と時間をセットで確認してください。

楽天銀行は、ハッピープログラム登録と有効なキャッシュカード保有を前提に、会員ステージに応じてATM無料回数が月0・1・2・5・7回です。口座開設月から2か月目までは最低月3回で、ステージ分との合算ではなく多い方が適用されます。無料回数がない場合はATMにより220円または275円です。預入対応ATMでの1回3万円以上の入金は無料ですが、出金に同じ条件はありません。「給与日に3万円以上を出せば無料」と読み替えないようにします。毎月2回現金を下ろすなら、自分が無理なく維持できるステージで2回とも無料になるかを確認します。

カードレスATMは使える場所が違う

楽天銀行は、楽天銀行アプリを使い、セブン銀行ATMとローソン銀行ATMでカードレス入出金ができます。カードレスでも、会員ステージの無料回数と超過後の手数料の考え方はキャッシュカード利用と共通です。アプリで操作するだけで無条件に無料になるわけではありません。楽天銀行のスマホATMで事前設定と対象ATMを確認します。

ゆうちょ銀行は、取引時の認証と本人確認を設定したゆうちょ通帳アプリでATM入出金ができます。ただし、カードレス取引はゆうちょATMに限られ、セブン銀行・ローソン銀行などの提携ATMでは使えません。出金上限は0~10万円の範囲で設定でき、初期設定は5万円です。ゆうちょ通帳アプリのATM入出金手順も確認します。

スマートフォンの故障や電池切れに備えたい人は、カードレス対応だけで口座を決めず、キャッシュカードや通帳をどう持つかも考えます。ゆうちょATMでは通帳で取引できる場合もありますが、通常貯金の払戻しなどにはキャッシュカードの申込みが必要で、ファミリーマート設置ATMなど一部では通帳を利用できません。

他行振込は無料回数と超過単価を同じ月で計算する

楽天銀行は楽天銀行宛の振込が無料です。他行宛は、ハッピープログラムの会員ステージにより月0~3回の無料枠があり、無料枠がなければ1回145円です。給与・賞与・公的年金の受取実績による翌月の無料回数もあります。給与受取による回数とステージによる回数は単純に足さず、多い方を使います。楽天銀行の振込手数料で現在の無料回数を確認してください。

ゆうちょ銀行は、ゆうちょダイレクトまたはゆうちょ通帳アプリから他の金融機関へ振り込むと1件165円です。金額による区分はありません。ATMからの他行振込は5万円未満220円、5万円以上440円なので、アプリやダイレクトを安全に使えるなら料金差があります。ゆうちょ口座間の送金は、ダイレクトと通帳アプリを合算して月5回まで無料、6回目以降100円です。ゆうちょ銀行の送金料金で取引方法ごとの料金を確認します。

少額を個人へ送る場合は、通常振込とは別に「ことら送金」を使えることがあります。ゆうちょ通帳アプリから参加金融機関の個人口座へ、1回10万円以下、月5回まで無料です。取引時の認証設定や本人確認が必要で、6回目以降はその月に利用できません。送金先と金額が条件に合うかをゆうちょ銀行のことら送金案内で確認し、通常振込の165円と混同しないようにします。

例えば他行振込を月2回行い、楽天銀行で無料枠がない場合は290円、ゆうちょ通帳アプリなら330円です。楽天銀行で無料枠が2回あれば0円です。一方、振込回数がほとんどなく郵便局内ATMをよく使うなら、振込の40円差よりATMの使いやすさが重要になります。

給与受取は特典より勤務先と家計の流れを先に見る

楽天銀行で給与・賞与・公的年金を受け取り、ハッピープログラムへ登録している場合、対象期間の受取実績により翌月の他行振込無料回数が増えます。前月26日から当月25日までに1回なら翌月3回、給与・賞与を2回以上受け取った場合は5回です。公的年金を2回受け取る場合まで5回になる条件ではありません。勤務先からの入金でも、通常の振込ではなく銀行が給与・賞与として認識できる振込である必要があります。

ゆうちょ銀行も給与受取口座として指定できます。公式の給与受取案内では、郵便局・ゆうちょ銀行とゆうちょATMのネットワーク、ATM、他金融機関との振込、自動払込みなどが案内されています。この記事の費用比較では、給与受取だけを理由に恒常的に増えるATM・他行振込の無料回数は加算していません。期間限定企画がある場合は、終了日やエントリー条件を別途確認します。

給与口座を変えると、勤務先への申請、家賃や公共料金の引落口座、生活費の移動方法も変わることがあります。給料日の直前に急いで変更せず、新しい口座で最初の給与を確認できるまで旧口座の引落資金も残します。給与受取の特典より、家賃やカードの引落を遅らせないことを優先してください。

楽天カード引落とSPUは楽天市場を使う人だけ評価する

楽天銀行を楽天カードの引落口座に設定し、楽天カード利用代金が引落日に正常に引き落とされるなどの条件を満たすと、楽天市場の対象となるカード支払い分に+0.3倍が加算されます。さらに、購入月の前月に給与・賞与・公的年金の受取があり、ハッピープログラムへ登録するなどの条件を満たすと+0.2倍が上乗せされ、合計+0.5倍です。

楽天市場でSPUの計算対象額が1万円なら、+0.3倍は30ポイント、+0.5倍は50ポイントが目安です。この楽天銀行分の月間上限は1,000ポイントで、消費税、送料、ラッピング料は計算対象に含まれません。通常の楽天カード利用ポイントやほかのSPUは別に計算され、ポイント未払い、再振替、コンビニ払いなど対象外となる場合もあります。必ず楽天銀行のSPU公式条件を確認してください。

ゆうちょ銀行を楽天カードの引落口座にすること自体はできますが、楽天銀行からの正常な引落を条件とするこのSPUの対象にはなりません。楽天市場を月1万円利用する人でも差は月30~50ポイントの目安です。ポイントのために給与口座、ATM、公共料金の流れまで無理に変える必要があるかを一緒に考えます。引落口座の変更手順は楽天カードの引落口座を変える前の確認で整理しています。

楽天銀行が向く人・ゆうちょ銀行が向く人

楽天銀行が向くのは、楽天カードを毎月使い、楽天市場のSPUを無理なく満たせる人です。アプリで残高を確認し、ATMや他行振込の無料回数を毎月把握できる人にも合います。給与受取をすでに楽天銀行へまとめていて、カード引落日の残高を確実に用意できるなら、連携条件を増やしすぎずに使えます。

ゆうちょ銀行が向くのは、郵便局・ゆうちょ銀行内のATMを生活圏で使いやすい人、紙幣の入出金を利用時間内に行える人です。通帳を使いたい人、転居や帰省先でも郵便局の場所を把握しやすいことを重視する人にも候補になります。ただし、無料時間外は、駅・商業施設・ファミリーマート等のゆうちょATMが110円、イーネット・セブン銀行・ローソン銀行の3社が330円、その他の提携金融機関ATMは220円となる場合があります。「ゆうちょだからATMはいつでも無料」とは考えません。

2つを役割分担する方法もあります。楽天銀行を楽天カード引落とネット振込の口座、ゆうちょ銀行を郵便局ATMで現金を扱う口座にすると、それぞれの強みを使えます。ただし、残高確認と資金移動が2口座分に増えます。役割を一文で説明できない口座は、急いで増やさない方が管理しやすくなります。

今すぐ口座を変えなくてよい人

現在の銀行でATMと振込の手数料がほとんどかからず、カード引落も遅れずに管理できている人は、金利や月数十ポイントだけを理由に急ぐ必要はありません。転職、引っ越し、家賃や公共料金の更新前後は変更漏れが起きやすいため、生活が落ち着いてから比較しても遅くありません。

次の4項目を1か月だけ記録すると判断しやすくなります。

  1. 現金を入れる回数と下ろす回数、実際に使ったATMの設置場所と時間
  2. 他行振込の回数と、現在支払っている手数料
  3. 楽天市場のSPU計算対象額と、+0.3倍・+0.5倍で増える見込みポイント
  4. 給与、家賃、公共料金、カード引落を変更する手続きの数

月の手数料と得られるポイントを同じ単位で比べ、管理の手間も含めて決めます。楽天銀行のATM・振込条件は楽天銀行のATMと他行振込の手数料で、楽天銀行を生活口座にする判断は楽天銀行は楽天市場の買い物に必要?で確認できます。

この記事には口座開設広告を掲載していません。銀行への外部リンクは条件確認のための公式ページです。

執筆・確認:楽天暮らしナビ編集部。公式条件は2026年10月14日確認。金利・手数料・特典は変更されることがあります。この記事は一般的な比較であり、特定口座の開設、預金移動、金融商品の契約を勧誘するものではありません。